犬と暮らすということ

 家の中に、やわらかくて、ふわふわで、あったかくて、
ちっちゃい生き物がいる。
 それだけで、家の空気が和みます。犬を飼ったことの
ある人なら、誰しもが実感しているはず。
 ただいま!とドアを開けた瞬間、転がるように飛んで
きて、一人でお留守番さびしかったんだと言わんばかり
におもちゃを振り回し、部屋中を駆け回り、飛びついて
くる。
 体調を崩して寝ていると、大丈夫って顔をペロペロな
めてくれたり。
 お気に入りのソファで仰向けになって寝ている無防備
な寝顔を見ているだけでも、心が癒され自然と顔がほこ
ろびます。時には大好きな靴下をふとんの中に隠してた
り、テレビのリモコンを踏んづけてチャンネルを換えた
りして、もぉーっ!と思うこともあるけど、それすらも
愛らしい。
 きっと、お散歩行ってないから怒っていたずらしたん
だとか、yukkeを無視して楽しそうにしてたからだとか思
えるから。

 犬は言葉がしゃべれないけれど、yukkeの考えていることは大体わかる。
 それと同じようにyukkeも私たちのことをとっても理解してくれています。

 ある時期、yukkeの体調がおかしくなったことがありました。ずっと血便が続き、病院に連れて行ったけれど、
ストレスでしょうとの診断。
 お散歩にも連れて行っているし、いつもどおり一緒に遊んでいるのになぜ?
 三カ月ほどたった頃、いつのまにか良くなっていました。
 あとから気づいたのだけど、その同じ時期、仕事を辞めるかどうか悩んでいて、その自分でも気づかなかった
ようなストレスがyukkeに伝わっていたらしい。いつもどおりに接していたつもりなのに。
 飼い主が不安な気持ちになると、犬も不安になり、幸せでゆったりした気持ちでいると、犬ものんびりとした
優しい子になる。犬と飼い主がそっくりというのはよく言われることだけど、それはまさにその通りだと思う。
 だからこそ、可愛いし、だからこそ、責任重大だ。
 yukkeも今年六歳になった。人間でいうと四十歳くらい。
 真っ黒だった毛並みにも白髪が混じり、グレーになってきた。
 いつまでも、元気で長生きしてね、yukke。

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